デザイナーは「お客様のどうしたいか」を引き出す役

わたしは大学から、「デザインはデコレーションではない」ということを叩き込まれてきています。「デザイナーはアーティストではない」ということも叩き込まれて来ています。
特に川崎和男先生からのデザインに対する概念は、学部生全員に浸透していることだと思います。

「コンシリエンスデザイン」とは、端的な定義を行えば、学術性と芸術性、文科系と理科系の融合・結合・統合を「学際化」することが定義である。その学際化された教育と研究による’新たなデザインでの造形言語と形態言語によって問題解決と危機解決を図ることである。しかし、日本の国内外全ての大学機関にこの教育講座と研究機関は存在していない。特に、本来のコンシリエンス概念には文科系と理科系のいわゆる文理融合にすぎなかったが、コンシリエンスデザインは学術性と芸術性+文理融合により、結合性・統合性による学際化である。

by KAZUO KAWASAKI 「consilience design」

デザインの基本的役割は「問題解決」

デザインの基本的な役割は、問題を解決する、ということです。時に問題を見つけるところから入ることもあります。
そしてデザインは、単にどのように見えるか、どのように感じるかということではなく、その問題解決策がどう機能するのか、ということが一番重要です。
デザインするときに、忘れてはならないことが、デザインするときは必ず人がそれを使う、ということです。モノと人との関係性を作り出し、誰かがそれを使う事で、初めてデザインとして認められるのでしょう。

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デザイナーは「お客様のどうしたいか」を引き出す役目

デザインする際に念頭において置かなくてはならないのが「お客様自身がどうしたいか」、ということです。
その「どうしたいか」というのを明確に引き出すのがデザイナーの仕事だと思っているのです。

デザインする際の「問題解決策」というのはデザイナーによって違うわけですよね。

コンシェルジュのようなものです。一見言われた通りのことをすれば良いのでしょ、と思われがちですが、一流のコンシェルジュはお客様の曖昧な表現であっても、そのバックグラウンドを知る努力をし、期待以上の答えを出してくるわけです。デザイナーもそう在るべきだと思っています。

言われたとおりのことをすることも、かっこ良くスタイリングすることも、素材の特徴や値段を知っていることも、基本的にデザイナーの仕事の一部だとは思いますが、根本的に「デザイナー」はそれぞれの専門分野をとりまとめられる人でなければならないのではないでしょうか。

何せ「問題解決」するには、自分の技術だけでは到底及ばないことがたくさんありますから。

わたしは現状の自分の能力は自分なりに分かっていますし、死ぬまで努力しても努力してもすべてをマスターすることは出来ないと思っています。わたしに今できることは何だろう、と考えると、何かをつくるときの道筋を示すこと、誰かと引き合わせること、何かを引き合わせること。そんなところでしょうか。
大工さんも家具屋さんも塗装屋さんともシステムエンジニアとも、自分に奢ることなく、誰かと一緒に仕事をしたいと思っていますし、同じような考えの方と一緒に仕事が出来たら幸せだなぁ、と思います。

何の話や、って、いつか友人に「そこにある”想い”を一度言語化して腹に落としてみたら?」と言われていたので、なんとなく書いてみました。
うん、なんとなくすっきり 🙂




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